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健康診断で組織を守る「健康プラザ」とは

企業の健康診断予約代行、健診データ管理サービスを提供する「健康プラザ」は、人事・労務担当者が担う、従業員の健康管理業務の負担を軽減し、“健康経営®”という状態を、すべての企業が当たり前に実践できる社会の実現をめざしています。そんな株式会社健康プラザの代表取締役として活躍する辻󠄀井さんに、サービスの強みやこれからの展望について伺いました。

株式会社健康プラザ 代表取締役 辻󠄀井さん
大学卒業後、ソフトウェア会社でコンサルティング営業に従事。その後、2014年に株式会社健康プラザに入社。企業の健診業務に関わる分野で営業部門を統括。2023年にエムステージグループへ参画し、今年4月から株式会社健康プラザにて代表取締役に就任。経営管理や事業戦略などを担う。

――本日はよろしくお願いいたします。今年の4月から代表取締役に就任されましたが、それまではどのようなキャリアを重ねてこられたのでしょうか

大学卒業後、企業の基幹システムのコンサルティング営業として13年間勤務していました。そこでは、販売管理・生産管理・経理システムなど、企業の業務を効率的におこなうために必要とされるシステムの課題分析から導入までを一貫して行う仕事をしていました。その後、健康プラザに入社。部長代理などの経験を積み、今年の4月から代表取締役に就任しました。

――システム業界から異業種の医療業界へ。なぜ健康プラザに入社しようと思ったのですか

正直、ヘルスケア業界に興味があって入社したわけではないんです、、。健康プラザの社員が知り合いで、転職を考えていた時に誘われて入社したのがきっかけです、、。そのため、企業の健康診断って何?というところからスタートしました。最初は何もわからず入社しましたが、日本の医療業界の課題に触れるうちに興味を持つようになりました。以前の職場では、「働く人たちは、会社の業績のために」という考えの基、健康は二の次でした。ですが医療業界に足を踏み入れることで「働く人の健康」がいかに重要で、結局は会社を支える土台になっているということを実感しました。

――健康プラザでは、どのようなサービスを提供しているのでしょうか

当社は、健康診断に関わる、人事労務担当者の業務負担を軽減するための『健康診断トータルサポート』を提供しています。具体的には、医療機関との契約代行や健康診断の予約代行、未受診者の受診促進や労働基準監督署への報告など、健康診断に関わる業務をワンストップで対応しています。

提供する主要なサービスは『健診代行』『結果集約・精算代行』『健診データの管理・分析』の3つです。

健診代行
各受診者のご希望の医療機関・日程・オプションなどの情報を取りまとめ、ご要望に沿ったかたちで健康診断の予約を手配します。各事業場の医療機関の選定から、補助対象外の方の受診料金の交渉・安価で受診できる健診機関の選定も行います。

結果集約・精算代行
社内用控えの結果票を取りまとめ、受診確認及び未受診者への受診勧奨を行います。担当者には、全国の健診機関から多岐にわたる健診費用の請求書が届き、対応の手間はかなりのものです。そのため、担当者に代わって我々が各医療機関からの請求書を取りまとめ、支払いを代行します。

健診データの管理・分析
健診データを管理・分析するシステムを提供しています。これまで人事・総務担当者の大きな負担となっていた、企業の健康管理・データ活用をスマートに解決する健康管理システムです。

――事業場では健康診断が義務化されていますが、健康診断業務において、重要なことな何だとお考えですか

企業の健康診断は法律で義務付けられていますが、受診が終わったからといって完了したわけではありません。健康状態を把握するだけでなく、結果を分析し、再検査や治療を行うよう二次検査の指示があった従業員には、受診勧奨を行うことが重要です。これにより、労働者の早期治療が可能となり、健康リスクが低減します。また、従業員の健康管理は組織の活性化や生産性向上につながります。従業員の健康管理が重要な今、「健康診断の受診だけでは終わらせず、その後の結果を踏まえた事後措置」が重要です。

――健康プラザの強みを教えてください

強みの一つは、豊富な選択肢からカスタマイズできることです。企業のご担当者と円滑にコミュニケーションを取り、「何に困っているのか」「これからどうしていきたいのか」を引き出し、どんな悩みでも適応できるサービスを提供しています。企業ごとに課題感が異なるため、統一的な解決策ではなく、100社あれば100通りの解決策があります。我々は、ご担当者の立場に立ち、オーダーメイド型の業務を構築しています。
もう一つの強みは、全国で対応できることです。我々への相談で多いのは、多店舗展開しているが、本社機能だけでは対応しきれず困っているというケースです。健康プラザは、どのエリアでも専属チームが対応するため、全国どこでも遂行できる体制が整っています。

――昨年12月にエムステージグループに参画したことによって、どのような変化を感じていますか?

この度、グループ会社となったエムステージの産業保健事業部は、医師紹介業20年のノウハウとネットワークを活かし、産業医の紹介からストレスチェックツールの提供など、産業保健業務をトータルでサポートしています。エムステージグループへの参画により、健康診断の実施だけでなく、事後措置の体制強化やメンタルヘルス対策など、従業員の健康管理に必要な機能をトータルで提供できるようになりました。さらに、エムステージの医療機関と健康プラザのネットワークを組み合わせることで、全国対応の体制をより強化することができました。

――最後に、辻󠄀井さんが描く「健康プラザ」の未来像を教えてください

健康経営を重視する企業がある一方、健康管理を軽視する企業もあります。少ない労力で健康管理が手軽に実現できるからこそ、そんな企業に健康プラザを活用してほしいと考えています。
また、人事労務が対応しなければならない課題が発生した際には、「それって健康プラザで解決するよね?」というのが当たり前な社会を作っていきたいです。そのために、代行機関としての価値を感じてもらい、企業側の手元に実務が残らないようなサービスを提供し続けます。
最後に、健康プラザは、今度もエムステージグループの一員として、健康診断を社員や企業にとってより価値あるものにするトータルソリューションを提供していきます。
企業にとって最も大切な財産は「人」です。人財の心身の健康を支援し、会社の価値向上や発展を後押しするために、健康診断や健康管理対策を総合的にサポートし、それぞれの企業の問題や要望に合わせたサービスを提供していきたいと考えています。
我々は、お客さまとのパートナーシップを第一に、挑戦を続けます。

――健康管理をすべての企業が当たり前に実践できる社会の実現をめざす。本日はお話ありがとうございました!